強く揉めば効く?セラピストが知るべき「圧」の考え方
「もっと強くお願いします」
施術をしていると、お客様からこのように言われることがあります。
セラピストを目指して勉強している方の中にも、
「強く揉んだ方がほぐれるのでは?」
「痛いくらいの方が効いている感じがするのでは?」
と考えたことがある方もいるかもしれません。
もちろん、しっかりとした圧を好む方もいれば、ソフトな刺激を心地よいと感じる方もいます。
しかし、セラピストが施術を考えるとき、
「強い方がいい」「弱い方がいい」と単純に決めることはできません。
大切なのは、
目の前の身体を見て、その方に必要な刺激を考えること。
今回は、セラピストを目指す方にぜひ知っていただきたい「圧の考え方」についてお話しします。
「強い=効く」とは限らない
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強い圧を受けると、
「施術を受けた感じがする」
「しっかりやってもらった」
と感じる方もいらっしゃいます。
一方で、強い刺激がすべての方に適しているわけではありません。
身体の状態も、感じ方も、その日の体調も一人ひとり違うからです。
セラピストにとって重要なのは、
「どれだけ強い圧をかけられるか」
を競うことではありません。
なぜ、この方に、この刺激を選ぶのか。
そこを考えられることが大切です。
「もっと強く」と言われたらどうする?

お客様から、
「もう少し強くしてください」
と言われたとします。
そこで何も考えず、すぐに圧を強くする。
これでは、セラピストとして身体を見ているとは言えません。
まず考えたいのは、
「なぜ、この方はもっと強い刺激を求めているのだろう?」
ということです。
そのうえで、
・今触れている場所はどのような状態か
・姿勢にどんな特徴があるか
・肩甲骨や腕はどのように動いているか
・呼吸は浅くなっていないか
・触れたとき身体はどう反応しているか
・痛みや違和感はないか
などを確認します。
「もっと強く」という言葉だけを見るのではなく、
その言葉の背景にある身体を観察する。
ここに「見立て」の第一歩があります。
セラピストが見るのは「硬さ」だけではない

施術を始めたばかりの頃は、
「硬いところを探して、そこをほぐす」
という考え方になりやすいものです。
しかし、実際のお客様の身体はそれほど単純ではありません。
例えば肩まわりが硬く感じられたとしても、
肩甲骨の動きが少ないのかもしれません。
腕の使い方に特徴があるかもしれません。
長時間のデスクワークによって姿勢が変化しているかもしれません。
呼吸が浅くなっていることも考えられます。
だから、
硬い→強く揉む
という一つのパターンだけではなく、
「なぜここが硬くなっているのだろう?」
と考えることが必要です。
圧だけでなく「触れ方」を考える

施術で考えることは圧の強弱だけではありません。
例えば、
・どの方向から触れるか
・どのくらいのスピードで行うか
・どの範囲にアプローチするか
・どのくらいの時間触れるか
・お客様がどう感じているか
こうした要素も含めて施術を組み立てていきます。
同じ手技を知っていても、
いつ、どこで、どのように使うか
によって施術は変わります。
だからこそ、手技の数を増やすだけではなく、
「この方には何が必要だろう?」
と考える習慣が重要なのです。
お客様とのコミュニケーションも技術

圧を考えるうえで、
もう一つ大切なのがお客様とのコミュニケーションです。
「このくらいの圧はいかがですか?」
「痛みではなく、心地よく受けられていますか?」
「違和感があれば教えてくださいね」
施術中に確認することは、
決して技術不足ではありません。
むしろ、
身体の反応と、お客様自身の感覚の両方を確認する。
これも、安全に施術を行うための大切な姿勢です。
セラピストが一方的に「この強さが正しい」と決めるのではなく、お客様とのコミュニケーションを取りながら調整していきます。
強く施術することより「選べること」
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セラピストの技術というと、
手技がたくさんできること。
強い圧がかけられること。
流れるように施術できること。
そうしたことを想像するかもしれません。
もちろん、それらも大切な技術です。
しかし、それ以上に身につけてほしいのが、
選択する力です。
今日はしっかりした刺激が必要なのか。
少し刺激を弱めた方がいいのか。
この場所だけでなく別の場所も確認した方がいいのか。
そもそも施術を進めてよい状態なのか。
目の前の身体を見ながら考える。
その判断ができるようになることで、覚えた技術が初めて「その人のための施術」になっていきます。
手順だけでは対応できない身体がある

スクールで手技を習うと、
最初は手順を覚えることに一生懸命になります。
「次はここ」
「その次はこの手技」
もちろん最初の段階では、
手順を覚えることも必要です。
でも、実際のサロンにはさまざまなお客様がいらっしゃいます。
教科書とまったく同じ身体の方はいません。
だから、ある段階から、
「次は何をする?」から
「なぜ、これをする?」へ
学びを進めていく必要があります。
ここが、手順を覚える段階から、
セラピストとして考える段階への大きな変化です。
吉祥寺セラピストスクールが大切にすること
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吉祥寺セラピストスクールでは、
見る。
触れる。
考える。
この3つを大切にしています。
姿勢を見る。
動きを見る。
実際に触れる。
お客様の言葉を聞く。
そして、
「なぜ、この状態になっているのだろう?」
「どのような施術が必要だろう?」
と考える。
私たちが育てたいのは、
覚えた手技をそのまま行うセラピストだけではありません。
目の前の身体に合わせて、施術を考えられるセラピストです。
技術の先にある「見立てる力」を
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強く揉むことが悪いわけではありません。
弱い刺激だけが正しいわけでもありません。
大切なのは、
強い・弱いという二択ではなく、
なぜその刺激を選ぶのかを考えること。
そして、
お客様の身体と反応を見ながら調整すること。
それが、セラピストとして身につけていきたい力の一つです。
「もっと手技を覚えなければ」
と思っている方こそ、一度立ち止まって考えてみてください。
必要なのは、新しい手技だけではないかもしれません。
見る。
触れる。
考える。
そして、
その方に必要な施術を選ぶ。
技術の先にある「見立てる力」を。
吉祥寺セラピストスクールでは、未経験からセラピストを目指す方、技術を学んだけれど自信が持てない方、身体をもっと理解して施術したい方に向けて学びの場をご用意しています。